考え方
平均回帰
株価は価値から離れても、長い目で見れば引き戻されます。
ひとことで
株価は短期的には感情に押されてとんでもない水準まで動きますが、長期的には企業が実際に稼ぐお金によって引き戻されます。
なぜ大切か
コストラニーの「老人と犬」。子犬(株価)は前へ行ったり後ろへ戻ったりしますが、リードは前へ歩き続ける老人(企業の利益)につながっています。この考え方の使い方は一方向だけです。暴落したときには、買い増す勇気をくれます。上がりすぎたときにも、売る理由にはなりません。割高な相場は何年も続くことがありますし、老人もずっと前へ歩き続けているからです。
ひとつの数字
米国株が10年平均の2倍以上に上がったとき、その後5年間のインフレ調整後リターンの中央値は−3%でした。回帰は確かに存在します。ただ、こうした極端な状況はめったになく、出くわしたとしても、売ることで持ち続けるより良い結果を出すのは難しいのです(シラーのデータ・著者の計算・第5章)。
本のなかで
第3章の第4節は平均回帰を正面から取り上げ、「暴落は買い増しのチャンス」という結論を導いています。第5章の「安く買う」では、このたとえをもう一度使い、相場が恐ろしく見えるときこそ、あのリードを思い出すよう呼びかけています。
さらに読む
- 暴落時の買い増し 下がりすぎれば上がる。これが暴落時に買い増す理由です。
- アンドレ・コストラニー 「老人と犬」のたとえは彼によるものです。
- 相場のサイクル 上がりすぎれば下がり、下がりすぎれば上がる。それがサイクルです。
- 恐怖と強欲 子犬を老人から引き離すのは、恐怖と強欲です。
- 「割高で売る」の検証 上がりすぎたからといって売るべきだとは限りません。バックテストがそれを裏付けています。