考え方
市場温度計
市場がどれだけ熱いか冷たいかを測る道具。感情を管理するためのもので、売買のサインではありません。
ひとことで
温度計は、市場がどれだけ冷えているか、熱くなっているかを測り、感情をはっきり見えるようにしてくれます。上がるか下がるかを予測するものでも、売買を指示するものでもありません。
なぜ大切か
私は以前これを売りのサインとして使いましたが、判断を誤りました。そこでバックテストをして、使い方を改めました。今は注意を促すためだけに使っています。熱いときは借金をせず、賭け金を増やさない。冷えているときは、パニックになって逃げ出さない。資産を育てるのは温度計ではありません。毎年いつもどおり投資を続け、複利を中断させないことです。
ひとつの数字
本を書いていた当時(2026年10月)、米国株の価格は過去10年平均の約1.85倍で、1881年以降で上位6%に入る水準でした。それでも私自身はいつもどおり積み立てを続け、売らず、借金をせず、追加投資もしていませんでした(シラーのデータ・第5章)。
本のなかで
第5章の第2節では、温度がどこから来るのかを説明しています。第6章では、それを価格、割高度、人気、レバレッジ、パニック、資金の6つの側面から見るチェックリストにしています。データは月次で、毎週自動更新しています。
さらに読む
- 恐怖と強欲 温度計が測るのは、群衆が強欲と恐怖のどちらに振れているかです。
- 「割高で売る」の検証 米国・日本・台湾のバックテストはどれも「割高で売る」と損をすることを示しています。だから温度計は売りのサインを出しません。
- タイミングの罠 温度計は自分を律するためのもので、高値や安値を当てるためのものではありません。
- 暴落時の買い増し 冷えているとき、温度計は逃げないようにと注意を促すだけです。暴落時に新しい収入で買い増すのは方法そのものであって、温度計で底を当てるわけではありません。
- 借金とレバレッジ 信用買い残(融資残高)はその指標の一つです。市場が熱いときほど、借金をしてはいけません。