考え方
安全域
価値より明らかに安い値段で買い、自分のためのクッションを残す。
ひとことで
あなたが見積もった価値から、実際に払う価格を差し引いた残り。それが、見積もりを誤ったときのクッションです。
なぜ大切か
100台湾ドルの価値があるものを70台湾ドルで買えたなら、その30台湾ドルが、あなたが見誤ったときのクッションになります。割引が大きいほど、クッションも厚くなります。私は市場全体しか買わないので、一社一社の価値を見積もる必要はありませんが、考え方は同じです。市場全体のクッションがいちばん厚くなるのは、みんなが最も怖がり、先を争って売っているときです。だから私は、そのときを待って現金を貯め込むのではなく、暴落したときに新たに増えた収入で多めに買います。
ひとつの数字
バブルがはじけた直後の2001年1月にS&P 500を買った場合、その後15年間の年率リターンは約4.4%でした。弱気相場の底に近い2003年3月に買った場合は約10.2%。わずか2年の違いで、6ポイント近い差がついたのです(シラーのデータ・著者の計算・第5章)。
本のなかで
第3章では、これを内在価値と並ぶグレアムの中心的な考え方として紹介しています。第5章の「安く買う」では、それを市場全体にまで広げて見ています。
さらに読む
- 価値と価格 価値と価格を区別してこそ、その差を測ることができます。
- ベンジャミン・グレアム これは彼の中心となる考え方です。
- ミスター・マーケット 彼がいちばん落ち込んでいるときに、いちばんよく掘り出し物を差し出してくれます。
- 守りの投資 マークスの言う「誤りに備えた余裕」も、同じ考え方です。
- 暴落時の買い増し 暴落時の買い増しは、まさにこのクッションを生かすものです。