考え方
長期保有
買ったら、むやみに中断しない。長く持つほど、利益が出る確率は高くなります。
ひとことで
買ったら、そのまま置いておく。値動きやニュース、「今は割高だ」という理由で、途中で降りないことです。
なぜ大切か
1年だけ持つなら、儲かるか損するかはサイコロを1回振るようなものです。20年持ち続ければ、何度も振ったのと同じで、結果は自然とあなたに有利な方へ傾きます。私もかつては、割高なら売るべきだと信じていました。でも米国・日本・台湾の長期データでバックテストをしてみて、それではかえって資産が減るとわかったのです。今は、生活でお金が必要なときか、資産の比率をリバランスする必要があるときにしか売りません。
ひとつの数字
米国株のS&P 500を1928年から見ると(配当込み)、どの月に買っても、1年持った場合にインフレ調整後で利益が出た割合は70%、20年以上持った場合は100%でした(シラーのデータ・著者の計算・第5章)。ただしこれは米国の記録です。日本では1989年の高値で買うと、20年持っても大きな損失のままでした。過去は将来を保証するものではありません。
本のなかで
第5章では「時間は億万長者製造機」という一節をまるごと使ってこれを語り、次の節で、なぜ私が高値で売らなくなったのかを説明しています。第4章では、「時間」を複利の4つの要素の一つに挙げています。
さらに読む
- 複利 複利の果実は、たいてい後半に実ります。
- 忍耐と規律 長く持ち続けることを支えるのは、忍耐と規律です。
- タイミングの罠 高く売って安く買おうとすることが、長期保有をいちばんよく中断させます。
- 「割高で売る」の検証 バックテストでは、割高で売るとかえって損をすることがわかっています。
- フィリップ・フィッシャー 彼は、きちんと調べて買ったのなら、売る必要はほとんどないと考えていました。